スポンサーサイト
--.--.--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
// --:-- // スポンサー広告
 セン馬の行進。
2006.05.13(Sat)
---------巨星堕つ。
香港競馬の英雄、Silent Witnessの没落の報を聞いた。デビュー以来世界レコードとなる17連勝を達成し、日本のスプリンータズSでもそのスピードを存分に発揮した近現代最速の短距離走者である。スプリンターズS以後に怪我をし、その回復が思う様にはかどらないらしい。今まで負けなしだったスプリント戦の連敗を含めて復帰後は4連敗。その絶対政権に陰りが見えて来たと言わざるを得ないだろう。
昨年、GWを利用してぶらりと香港競馬に行った。沙田競馬場で迎えてくれたのは、香港名「精英大師」と書かれたサイレントウィットネスの巨大壁画であった。場内のギフトショップにも同馬のグッズが売られ、さらにダウンタウンのブティックにまで関連グッズが並ぶほどの人気ぶり。香港から誕生した英雄の偉大さをはじめて実感したのである。
そのサイレントウィットネスが安田記念に来る、と決定したとき、僕は胸が踊った。香港旅行時は生でその奔りを見る事ができなかったサイレントウィットネスが眼前を奔るのである。1マイルへの適応や左回りの得手不得手など問題はあったが、僕は迷わずサイレントウィットネスに印を打ったのである。(結果は3着だった)
馬産がない香港の馬は、そのほとんどが去勢馬、いわゆるセン馬である。サイレントウィットネスもご多分に漏れず、すでに玉はない。去勢することの競走能力への影響は、まだまだ未知なるものがある。気性難の矯正だと言う人もあれば、奔りのバランスの補正だという話を聞いたこともある。また、未確認ながらレース後の回復力の向上という効果もあるそうだ。
ただ一つ言える事は、セン馬には競走馬の第二の争い「種付」がない(香港にはもともとないが)。言葉悪く言えば、引退してもやることがないわけだ。何十戦と奔る馬が多いのは、タフネスもあるだろうが、そうした利害関係が絡んでいるのではないか。競馬といえどもきれいごとではやっていけないのだ。
堕ちて行くサイレントウィットネスを見て「情けない」とは思わない。そこには、セン馬の宿命に追われ続ける一頭の馬の生き様がある。僕は(奔り続けろウィットネス)、と心の中で叫ばないではいられないのである。

安田記念出走時のサイレントウィットネス。
---------日本の去勢馬たち。
調べてみると、日本のセン馬で中央のGIを勝ったのはJCのマーベラスクラウンとレガシーワールド、マイルCSのトウカイポイント、中山グランドジャンプ・中山大障害を制したブランディスだけである。この他にもマグナーテンやホットシークレットなど、ターフを賑わせたセン馬はいるが、それにしてもパッと名前があがるセン馬が少ない気がする。クラシック競走、天皇賞に出られないハンディがあるにしてもだ。サラブレッドの価値を考えた時、やはり繁殖にあがれないというのは、オーナー、関係各位にとっては痛手である。
僕は、一競馬ファンという立場から言わせてもらえば、セン馬が好きである。別に変な意味ではなく、どうもセン馬には、「戦い続けるもの」の美学を感じてしまう。現役馬ならば、新潟で突然スイッチが入るロードフラッグなどは、僕の好むところ。出馬表に名前を見つけると、ついつい買ってしまう一頭である。
また、僕は見た事がないのだが、現4歳でフサイチペガサス産駒のフィフティーワナーが強い。デビュ-戦こそ3着に敗れたもの、未勝利勝ちから5連勝で重賞ウィナーにまで登り詰めてしまった。ダートで鞍上が武豊という点だけが、カネヒキリとの兼ね合いで引っかかるが、もしかしたら今年のJCダートであたりで久々のセン馬によるGI勝ちが見られるかもしれない。

---------ある日のAqueduct競馬場。
どうしてセン馬について書こうと思ったのかには、ちょっとした理由がある。サイレントウィットネスの件もそうだが、4月30日のAqueduct競馬の第5レースに、思わぬ馬の名前を見つけたからだった。
昼過ぎにHollywood Park競馬場に到着した僕は、まだ人もまばらな穴場の一画に陣取り、難解極まりないレープロの解読に挑んでいた。何レースか外した後、気分転換に別の会場のレースに賭けてみようとパラパラとレープロ繰っていると、そのAqueduct競馬の第5レースの出馬表を見つけたのである。
ダート1,800mの4頭立て。日本でいえばオープン特別のようなレースだった。馬の名前は、Funny Cideである。Funny Cideと言えば、2003年のケンタッキーダービーを制覇した74年ぶりのセン馬である。国際レースやGI競走ならまだしも、わずか4頭しか出走しないハンデのオープン(ステークス)にかつての二冠馬が出走している事実に、僕は驚いた。
セン馬のFunny Cideは、ケンタッキーダービーを勝った後、飛び交うフロックの声に反発するかのようにプリークネスSまで勝ってしまった。三冠の期待が高まったが、ベルモントSではエンパイアメーカーの後塵を拝した。それから受難の日々が続く。三歳代表として挑んだBCクラシックでは勝ち馬から20馬身以上離された9着、年明けのクレーミング競走こそ制したものの、GI、GIIでは勝ちきれない時期が続いた。2004年のジョッキークラブ金杯で久々のGI勝ちを納めたのを最後に、勝ち星から遠く見放されていたのである。Funny Cideがセン馬でなければ、あるいはこうした経歴を辿る事はなかっただろう。現に、後輩の二冠馬Smarty Jonesはベルモント敗戦後、悠々引退して種牡馬入りしている。
こういう場合、寺山修司ならば、「かつての花形ダンサーが年とともに落ちぶれ、場末のキャバレーで踊っている」とでも表現したのであろうか。
Funny Cideは0.6倍の圧倒的な1番人気だった。斤量は122ポンドで、他馬とは最高8ポンドの開きがあったが、メンバーを見る限り負けられないのはもちろん、勝ち方を問われるレースである。ケンタッキーダービーを間近に控えていた僕は、その魔力に引き寄せられるようにFunny Cideの馬券を買ったのだった。

1着 Funny Cide  1:54:47
2着 Gold and Roses
3着 Win With Beck

スポンサーサイト
// 01:23 // アメリカ競馬-Hollywood Park // Trackback(0) // Comment(5)
<<貧乏暇だらけ。 | ホーム | ルイスビルの風景。>>
コメント
 
Preakness前日のPimlico SpecialにFunny Cideが出走予定。
実績では圧倒的に上位ですが、ハンデは2番目に軽い113ポンドということで、えらくなめられたもんです。
最近の成績を考えればしょうがないか。
// 2006.05.16 // 10:48 // URL // p4p. // edit //
 
>p4p.さん
前走は勝ったものの、相手が相手ですし、年からの衰えなのかG1ではいまいちですからねぇ。
でも、いっちょ見返してほしい気もします。

なんとしてもプリークネス前日にボルチモア入りしたかったのですが、どうしても資金と宿の兼ね合いで、当日入りで当日帰りに・・・。
もう少し上手にスケジュールを組むべきだったと後悔しております。
// 2006.05.17 // 08:57 // URL // タカアキ // edit //
 
私は、この馬は現在でもG1で勝負になる能力があると思っています。
この馬の使われ方を見ていると、狙ったレースに向けて仕上げていくというよりは、『走れる状態』であればとりあえず使って、そのときにたまたま『勝てる状態』であれば勝っているという感じがします(馬券買う側からすればいい迷惑なんだが)。
それがダービー、プリークネス、ジョッキークラブGCだったのではないかと。
波さえ合えばピムリコスペシャルぐらいならあっさり勝ってもおかしくない。
2003年の春にピークが来て、1年半後の2004年秋にピークが来たってことは、その1年半後の2006年春にピークか?
ってことは今回は狙える?
なんてことを考えています。
// 2006.05.17 // 12:57 // URL // p4p. // edit //
 
Funny Cideは土曜日のWilliam Donald Schaefer Handicap(G3)にも登録していて、現時点ではWilliam Donald Schaefer Hに出走する可能性が大とのことです。
// 2006.05.18 // 09:43 // URL // p4p. // edit //
 
コメント遅れて申し訳ありません。
今居るホステルがちょっとネット環境が悪くて…。
伊達や酔狂で米国二冠は出来ないでしょう。僕もFunny Cideは何だかんだで強くあってほしいと思うのです。p4p.さんがおっしゃる様に、使い方の問題だとしたら少々哀れだなぁと。馬に同情したら競馬は勝てなくなりますがw
結局、Funny Cideは土曜のレースに出るようですね。。。G3ですし、ここならばと期待したい。

PS
プリークネスは結局9頭だてですね。ダービー組はわずか3頭。これもBarbaroの強さが引き起こした事態ということでしょうか。日本ではクラシックレースが9頭立てなんて考えられませんが、とにかくBarbaroはじめ他8頭にもGreatなレースを期待するばかりです。
// 2006.05.19 // 00:00 // URL // タカアキ // edit //
 コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

 トラックバック
トラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。