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 米国競馬、もう一つの顔。
2006.04.23(Sun)
アメリカは競馬大国である。歴史もあり、ブリーダーズカップには世界中のトップホースが集まるという権威もある。がしかし、大衆的な人気は日本の方が高い。再び、東邦出版刊行の海外競馬完全読本を引用すれば、アメリカにおける馬券の年間売り上げは約1兆8千億円で、日本の半分ほどである。アメリカ国民のエンタテインメントと言えば、やはり4大スポーツ、バスケットボール(NBA)、アメフト(NFL)、メジャーリーグ(MLB)、アイスホッケー(NHL)であり、競馬はおろかサッカーですらその一角を崩すにいたらない。かくいう僕も、今回アメリカ滞在中に可能ならばNBA観戦をしたいと考えている。

サンタアニタダービーの歓声はいずこへ?
こちらが本当の顔と言うべきか。2回目に行ったサンタアニタ競馬場は、この前のお祭り騒ぎとは打って変わって、のどかな田園風景が心地よい、のんびりした姿だった。
今日は4月20日の木曜日。平日である。
はじめて行ったサンタアニタ競馬場で、いきなりビッグレースのサンタアニタダービーに巡り会えたのはこのうえない幸運だった。ケンタッキーダービーを担う上で重要なプレップレースがあったことで、場内はまさに興奮の坩堝。普段競馬に来ないファミリーやカップルまで足を運び、ちょっとしたお祭りを思わせた。一方で、アメリカ競馬のリアルな風景を知るには至らなかった。そんな意味で、ビッグレースのない平日の競馬に行くのには心が躍った。馬券の検討もゆっくりできるだろうし、多少馬券購入に手こずっても誰にも迷惑にならない。(ダービーの日は、後ろに長い行列ができていたため、分からないまま適当に買うはめになった)勉強の意味でも意義があると思った。
再びダウンタウンからメトロバス79番に乗って約1時間。競馬場が近づくにつれて、競馬新聞をズボンの後ろポケットに突っ込み、メジャーリーグのキャップをかぶったオッサンが車内に増えてくる。真剣に新聞と首っ引きになり予想している姿は、府中競馬場に向かう南武線の情景と同じだ。それにこの日は、前回にもまして『生々しい競馬ファン』が多い気がする。僕は内心(やっぱり、この感じだよな)と思った。
公共の乗り物にしては運転の荒いバスに若干酔いながら、やっと競馬場に着いた。
12時30分。1レースの開始は13時からだった。
今回は、レープロ(2$)をやめて、新聞を買う事にした。入り口付近の売店をのぞき回り、どんな新聞があるのかを見てみる。一番ポピュラーなのは、DAILY RACING FORMという新聞だ。40ページほどあり、開催している全競馬場のレースの詳細なデータが記載されている。これは寺山修司の「馬敗れて草原あり」の“戦いを記述する試み”の章を読んで知っていた。約5$。これにしようかと迷ったが、いかんせん資金がない。なるべくなら馬券に回したいと考えた僕は、サンタアニタ競馬の馬柱とちょっとした予想が載っている“PASADENA STAR-NEWS”という50¢の新聞を買った。(※競馬新聞についての細かい話は、別項にて)
入場ゲートを入ってすぐに分かった事だが、とにかく人が少なかった。何度も言うが、サンタアニタダービーの日は日本ダービーと同じ位の混みようだった。ところがこの日は(本当に開催しているのか?)と思ったほどに閑散としていた。

パドック横の座席。誰も座っていない。


ファンに気軽にサインする騎手。これは普通に競馬場内の道端。日本ではありえない?


前回ホットドックを買った売店。今日はClose。ユウががっかりしていた。

ビシッと決めた紳士淑女の姿も見えなければ、微笑ましいファミリーの姿もない。目に飛び込んでくるのは、くわえタバコで穴場のVTRに叫んでいるオッサンばかり。
このヒリヒリするような鉄火場の雰囲気を懐かしみつつ、僕もタバコに火をつけてレースの検討をはじめた。
入場ゲートから穴場を抜けてスタンドに出ると、僕は再び驚いた。人が少ないな、とは思っていたが、穴場にはそれなりに競馬親父たちの姿があった。しかし、スタンド側には、レース前ということを差し引いても人気がなかった。

これは14時くらいの写真。1レース時は本当に人がいなかった。休みかと思った。

それほど広くないスタンド席に、数えるほどしか人の姿がないのだ。言うなれば、中山開催時の府中競馬場(場外)で、大雨で朝一から行ったときのスタンドだ(余計にわかりづらいか…)ダービーの日の歓声が嘘のようだった。寂しさすら漂っている。一般競馬への人々の感心のなさを痛感するとともに、アメリカ人にとってダービー、特にケンタッキーダービーがいかに「騒ぐ口実」であるかを知った。
僕たちは、5月4日よりケンタッキー州ルイビルに入る。当初は5月1日からの予定だったが、宿が高くて予算オーバーの可能性があった。そこで航空会社に連絡し、飛行機の変更を申し入れた。ちなみに、5月5日から7日にかけての一泊料金は脅威の300$! 決して高級ホテルを取ったわけではない。他のホテルも軒並み250~400$の値をつけていて、それでもどこも満室状態。米国のみならず、世界中からこの期間にルイビルに人が集まる証拠である。加えて、ダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場の一般入場料も40$と跳ね上がる。40$払って競馬場に入っても、内馬場にしか入れず、レースが見られないという(だから僕も生のダービ−は見られない)。馬鹿馬鹿しくもなるが、まあ今回はケンタッキーダービーの現場にいるということ、そしてその空気を感じることが目的なので良しとしよう。いずれは、眺め抜群のプレミアムシートで大名観戦したいなぁ。

殿堂入りした人たちの銅像(だと思う)。記念に1枚。


立ち止まって新聞に食い入る裏町紳士。この後、5分ほど動かなかった。


パドックに向かう馬。望遠レンズなし、ほんの1メートル先を通った。頑張れば触れそう(駄目だろうけど)

穴党泣かせ?の米国競馬
僕は自他ともに認める穴党である。3連単が登場してからというもの、100円で帯封を夢見て、こすい馬券をセコセコと買っているわけだ。だからだろうが、どうしても安い配当にでかく賭けるということができない。根が小心なのだ。当然、アメリカで買う馬券も1$、2$の小額勝負になる(資金がないこともあるが)。
以前、アメリカの馬券について紹介したが、日本にない馬券としては複数レースにまたがった勝ち馬を当てる馬券がある。それがPick3、Pick4、Pick6である。難易度が高くなるので、当然配当も跳ね上がる。しかも、当選者がいなければ賞金がプールされるため、その額は宝くじなみである。ちなみに、この日、6レースの勝ち馬を当てるPick6の配当額は$600,000!!! Oh,my god!
僕はてっきり、アメリカ競馬は荒れやすいと勘違いしてしまったのである。これが破滅への序曲であった。
1レース。圧倒的1番人気のElBancoが優勝。2着に3番人気のLord Mysterio、3着に3番人気のAta Bertrandoが入り、この上ない堅い決着。馬券は1、2、4着(この馬が人気薄だった)で撃沈。
2レース。おなじみナカタニ騎手のFire Woodから勝負するも2着。勝ったのはまたもや1番人気のBrecon Beacon。
3レース。新聞の予想屋がLong Shot(大穴)として挙げていたLOTSA LEMONSと2番人気のLady Kamalaの馬単裏表で勝負。Lady Kamalaの方は最後まで勝ち負けに絡んでくれたが、相手がLOTSA LEMONSでなく爆死。またもや勝ったのは1番人気のFletchers Cove。はぁ~。当たるわけがない!! 参考までに、1~3レースの勝ち馬を当てるPick3の配当は、確か22倍程度。リスクの割に、リターンが少ない!早くも資金がそこをつきそうだった。落ち込んでいると、頭をキレイにそり上げた、メキシカン風の兄ちゃんが近づいて来た。(またタバコをせがまれるのかなぁ)と思っていると、「~~~~Get?」多分、「今の馬券は取れたかい?」的なことを聞かれた。僕は手をふり、「No~~」と答えた。するとその兄ちゃん、自分は取ったよと言って複数枚の馬券を見せてくれた。勝ち馬と2着馬の単復を$50ずつ。馬単を$30。3連単も同等額。当てた事にも驚いたが、その掛け金にも驚いた。僕が持っていた資金よりも馬券1点分の掛け金の方が多いのだから。羨ましさと情けなさで、「Oh~~Great!Congratulation!」と手を叩いた。兄ちゃんはニコニコ顔で、「~~~~I go home」(これで、もう家へ帰るよ)と言い残し、去っていった。恐るべし、アメリカ競馬。結局、4レースをやったところで資金切れ(悩んだあげくに切った馬が最後豪快に差しきって、馬券はパア)。また1時間のバスに揺られて、暮れ行くダウンタウンへと向かったのであった。
取りあえず、レース中の写真をちょこっとアップして締めくくります。

内馬場にある噴水。ちょうど馬群が通ったところを激写。美しいコントラストだ。


4レースのゴール前。大外の馬がもの凄い脚で追い込んできた。根岸Sのブロードアピール並み!!

[結論]アメリカ競馬は、低資金では夢は買えない。
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// 01:30 // アメリカ競馬-Santa Anita // Trackback(0) // Comment(0)
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