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 Gift for Deep Impact.
2006.08.22(Tue)
この項を、ディープインパクトに捧ぐ。
凱旋門賞を見ることなく帰らねばならないことは、すでに書いた。当初は凱旋門賞から逆算して旅をしてきたつもりだが、旅の行く末はままならないものだと、つくづく痛感している。目論んだドーヴィルの競馬もご破算になり、それでは何か別の…と思ったが、行けそうな競馬場で開催していないことも分かった。結論から言えば、フランスで生競馬を見ることはできない。そのかわりに、PMUでなんとかフランス競馬の“熱”を体験したいと思う。
凱旋門賞の時にパリにいないということは、無論ディープインパクとを見ることができないということである。噂では、すでにかなり複数のディープ応援凱旋門賞ツアーが組まれ、また凱旋門賞前後の日仏往復便が軒並み満席だそうだ。今回ばかりは「もしかしたら」があるから、この人気高沸ぶりは当然といえば当然か。当日は一体、何百何千くらいの日本人応援団がやってくるのだろうか。その時、ロンシャンのスタンドにいない自分を想像すると、自分は一体何の為に今年、このタイミングで海外競馬放浪の旅に出たのだろうか、と問いたくなる。僕一人の声援でレース結果がどうこうなるハズもないが、ロンシャンでのディープを見てみたかったなぁ。

レースの生観戦はできないが、このパリに、ロンシャンに、せめて何かを残したい。そう考えた僕は、開いていないのを承知でロンシャン競馬場へと足を運んだ。それは、パリの西、ブローニュの森の中にある。最寄り駅からはバスも出ているが、金はなくとも時間はあるので、歩いてみることにした。空は曇天。雨が降りそうだった。
駅を出ると、すぐ目に飛び込んで来たのはブローニュの森の入り口に競馬場、オートウィユ。かのヘミングウェイも足げく通ったとされるフランス障害競走のメッカである。こちらも非開催。本当についていない。

すぐ駅前という立地には驚いた。できれば障害レースも見たかった。
地図を確認し、いざブローニュの森の中へ。森の中とはいえ、道も舗装されており、車通りも激しい。

ちなみに森の中はこんな感じの道が続いている。20分ほど歩くと、看板を発見する。
 
驚いたことに、綴りは違うがフランスでも競馬場のことを「Hippodrome」というらしい。看板が見えたことで、俄然元気が出て来た。歩く速度が速くなる。ロンシャン競馬場の駐車場も見えて来た。さらに20分ほど進むと、「ロンシャン競馬場」と言うバス停。ということは、正門は近いということか。鼓動が早くなる。


ついに正門を発見す。静かな佇まいの中に、何か威厳が漂っていた。近寄って、柵越しに場内をのぞく。すると、一頭の馬の銅像。これが噂のグラディアトゥールである。フランス馬初のエプソムダービー勝ち馬であり、また当時のフランス最大のレース“パリ大賞典”に勝った最初のフランス馬でもある。1865年というから、今から100年以上昔の馬。詳細な記録は定かではないが、とにかくむちゃくちゃに強かったということだ。

蔵ディアトゥール像を見たことで、この旅で見たかった3大競走馬像を全て見たことになる。サンタアニタ競馬場(アメリカ)のシービスケット、キンツェムパーク競馬場(ハンガリー)のキンツェム、そしてロンシャン競馬場のグラディアトゥールである。
正面ゲートから競馬場に沿って時計回りに歩いてみた。ちなみに、さんざん通い詰めた府中競馬場ですら外周を歩いたことなどない。レースが見られないならば、せめて競馬場を徹底解剖してやろう、そんな気になったのかもしれない。
  
当たり前だが、ひと気はまるでない。休んでいる馬でも、あわよくばディープインパクトでも見られれば…と淡い期待をしたが無駄だった。ここにはいない? ちなみに真ん中の写真は窓口のようだが、随分と汚い。開催中はここを使っているのだろうか。あるいは過去の遺物だろうか。一番左の写真は、パリの歴史が掘られている石板(多分)。ぐるっと外周を周り、向こう正面側へ。こちらには低い柵があるだけで、スタンドやコース内が見渡せる。以下、ロンシャン競馬場内部である。
  

  

 
今から30余日後、この芝生をディープインパクトをはじめ、世界のトップホースが駆ける。シーンと静まり返ったこの日のブローニュの森は、まさに嵐の前の静けさだった。柵はヒョイとまたげば入れるほどの高さで、何度入ってしまおうかと思った。その都度、隣で嫁が「見つかったらいい恥さらしだよ!」と静止した。確かに。日本では丁度甲子園も終わったようで、敗れ去った甲子園球児のように、せめてロンシャンの芝をひと掴みでも記念に持って帰りたかったがやめた。
結局、一時間以上ロンシャン競馬場のまわりをウロウロした。多分、ディープの応援に来るであろう日本人の誰よりも先に。それだけが、今の僕を支える自尊心だろうか。
僕は馬場のプロでもないし、日本と欧州の芝の違いも今イチよく解っていない。だから、ロンシャンの芝生を見たとしても、それがディープにどう作用するかなど語れない。ただ、フワフワしながら歩いただけである。
凱旋門賞当日に直接ディープに声援は贈れない。ただ、そのひと月以上前に、意味もないのにロンシャンを訪れた愚か者がいる。その愚か者は、ロンシャンに来てこう思う。
「ロンシャンだってたいしたこたぁない。ディープ、思い切りぶちかませ!」
俺だってノコノコやってきて、事なきを得たのだ。きっとディープだってやってくれるだろう、と。当日の声援のかわりに、そんなささやか妄想をディープインパクトに贈ります。


2006年10月1日、ロンシャン競馬場で、日本競馬史の新しい歴史がはじまる。
最後にロンシャン競馬場のコースはこんな感じである。

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// 21:01 // フランス競馬 // Trackback(0) // Comment(2)
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コメント
 
僕の凱旋門賞本命候補Dylan Thomasが古馬初挑戦のInternational Stakesで惨敗。
Irish Derbyが出来過ぎだったのか、今回たまたまダメな日だったのか、世間で言われているように欧州3歳はレベルが低いのか、それはわかりませんが、かなりがっかりしました。
株は大暴落のはずです。
『人気落ちして本番で爆走!』を期待して本番では買います。
// 2006.08.23 // 07:29 // URL // p4p. // edit //
 
>p4p.さん
実は、フランスのPMUで英インターナショナルの馬券を買いました(最新記事参照のこと)。
そこにDylan Thomasの名前を見つけたからです。無論、馬券もDylan Thomasから行きました。結果はおっしゃる通りに惨敗。地力不足なのか出来が今イチだったのか。凱旋門で夢を見るならば、後者に賭けたいです。9月3日のバーデンバーデンでは、p4p.さん推奨のもう一頭、シロッコが出るようですね。こちらは無事に(圧勝で)、凱旋門に駒を進めてもらいたいところです。
// 2006.08.23 // 18:41 // URL // タカアキ // edit //
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