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 Belmont S. Report.
2006.06.13(Tue)
事実:ベルモントパークの直線は予想以上に短く、約332mしかない。2,400mの長丁場だからと言って直線までジックリ構えていては、最後間に合わない。ベルモントS攻略のセオリーは、4コーナーでまくり気味に押し上げ、直線をそのまま押し切ることである。

初志貫徹。
何度も書いてきたように、今年のベルモントSはクラシックレースと呼ぶにはあまりにも「薄い」メンバー構成になってしまった。ダービー馬Barbaroの故障引退、プリークネス馬Bernardini、2着馬Sweetnorthernsain、5着馬Brother Derekの回避が主な要因だが、それだけに穴の気配が色濃く臭いだっていた。
トータライザーに目をやると、ダービーの2、3着馬、ウッドメモリアルSで勝ち、ダービーで砕け散ったBob and John、そしてピーターパンS(GII)の勝ち馬SunRiverが人気を集めていた。それもレース直前まで目まぐるしく入れ替わる大混戦。オッズに現れているほど各馬に実力差がないのは明白だった。加えて、馬たちにとっては最初で最後の2,400mという距離。どの馬に適正があるのかは全くの未知であった。
僕は、パドック脇の陽当たりのいいベンチに腰掛けながら、アメリカに来てからの競馬を回想してみた。最初の競馬でダービーを見る事ができたLuck、西海岸勢優勢と言う幻想、ケンタッキーダービーの現実、プリークネスの悪夢…。思えばアッと言う間の2ヶ月間だった。僕は、もっとも心に残っている馬を買おうと決めた。ブラウン管越しに見たそのレースっぷりが、最後方強襲という実にUn Americanな馬、Jazilである。人気薄だったダービーでも直線だけ10頭くらい抜き殊勲の4着同着。プリークネスSを回避し、ベルモントSに出走してきた唯一の未勝利馬。アメリカで負け続けて来た僕が買うにピッタリの馬だ。
問題は最後の直線だった。後方一気に賭けるには、ベルモントパーク競馬場の直線はあまりに短すぎた。果たしてJazilに4コーナーでまくるだけの力があるのか? 鞍上はパナマ出身の18歳、フェルナンド・ジャラ。日本の大井競馬では同じ18歳ジョッキーが東京ダービーを制したニュースを聞いた。何かの縁か、偶然か。こんな偶然に乗ってみるのもまた一興である。
Jazil、SunRiver、そしてBarbaroの涙を飲んだE.プラドが駆るDeputy Glittersの馬単BOXを購入し、レースが見える馬場へと出たのだった。



馬場入り。
いよいよ出走馬が馬場へと入ってきた。

ピーターパンSを勝って連勝を期すSunRiver。


サンタアニタダービー以来の再会、Sacred Light。結局馬券からは外してしまった。


Barbaroの無念を晴らすか、E.プラドとDeputy Glitters。


そして本命のJazil。僕の運命はこの馬に託された。


18:30。ついにゲートインがはじまった。

Jazil咆哮。
ゲートが開くとまず飛び出したのはダービーで惨敗したBob and John。すぐにHigh Flnance、Deputy Glitters、Double Galoreと続いた。Jazilはお決まりの定位置、最後方からレースを進めていた。心臓が激しく動悸しはじめた。もうセオリーとか位置取りとか馬券とかどうでもよかった。僕は僕なりの生き方しかできないように、JazilはJazilのレースをすればいい。

レースが半分過ぎても、まだJazilは12番手だった。動かないのか動けないのか。仕掛けるとしたらもうそろそろである。レースは先導しているBob and Johnが次第に失速しはじめた。つれて共に先行した馬たちもばてだした。馬群が動いた。ダービー2着のBluegrass Catが3/4地点で馬順を押し上げ、先頭に顔を出そうとした。Jazilは7番手まであがってきた。前は総崩れ、完璧に差し~追い込みのレースになった。

直線、Bluegrass Catが先頭に出たかに見えた瞬間、なんとJazilが一気に7番手から先頭までまくってきたのである。思わぬ奇襲にBluegrass Catが慌てて抜き返そうとするが、すでに差しかえす余力がない。後ろからさされないように粘るのが精一杯だった。

ベルモントパーク競馬場の短い直線をJazilが先頭で駆け抜けた。タイムは2:27:86だった。
1着Jazil 2着Bluegrass Cat 3着SunRiver 4着Steppenwolfer

ありがとう。
馬券は外れた。が、Jazilが勝ったことは素直に嬉しかった。たった2レースの付き合いでしかなかったが、なんだか古い友のような愛着を覚えたのだ。Barbaroがいない、Bernardiniがいないとフロック視する声もあがるだろうが、JazilがベルモントSを勝ったことは覆らないし、まぎれもない事実である。Barbaroには完敗した上、もう一緒に走る事はないが、幸いにBernardiniとは未対決。どちらが強いか白黒つけるのはこれからである。BCクラシックあたりでの決戦に期待しよう。
ベルモントSまで粘ってNYに滞在してよかった…そう思わせてくれたJazilにありがとう。
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// 05:41 // アメリカ競馬-Belmont Park // Trackback(0) // Comment(2)
<<Good Bey, American Days. | ホーム | 灰色の燕は、2度羽ばたくか。>>
コメント
 
ほぼ直線入口での順位のままゴール。
やっぱりベルモントSは4角先頭がセオリーってことかな。

機会があれば去年のベルモントSのビデオ観てください。
僕が知る限りで最高にかっこいい4角先頭です。

BernardiniもJazilもドバイ王族の持ち馬。
8月のTravers StakesはDiscreet Catも加わってドバイ祭りになるんだろうか?
// 2006.06.13 // 13:05 // URL // p4p. // edit //
 
p4p.さんのブログを見て、Jazilもドバイ馬だと知りました(汗
ドバイっていえばあのロイヤルブルー1色の勝負服だと思っていたので・・・。
Jazilの真価はこれから問われるところなので、なんとか頑張ってほしいものです。
// 2006.06.15 // 02:00 // URL // タカアキ // edit //
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